環太平洋に位置し、四つのプレートが重なる部分に位置する日本は、地震、津波、火山、台風といった災害から逃れることができない。我が国は常に、いかに天災と共に生きるかを考えていかなければならないのである。
東日本大震災を機に、被災地のみならず日本国中の災害対策、防災、都市計画、高齢化対策など、あらゆる課題が浮き彫りになった。尊い犠牲の上に数々の教訓を得た今、われわれは、より災害に強い国、つまり「美しい国」を作っていかなければならない。
地震国日本では、次の災害がいつやってくるのか誰にもわからない。災害時に一人でも多くの命を助けられる仕組み、犠牲を一人でも少なくしていく仕組みを早急に作らなければならない。
都市防災研究所は、昭和54年(1979年)3月に設立されて以来、都市の防災に関する調査研究、防災対策の企画立案、技術的援助、防災知識の普及等を行うことにより、
都市の防災性の向上とこれによる市民の生命、財産さらに都市機能の安全に寄与するため、数々の活動を行って参りました。
そして、今世紀を展望してそして、誰もが安心して居住することができる安全な都市づくりを目指し、皆さまとともに新たな取り組みを進めて参る所存です。今後とも、皆さまからのいっそうのご支持、ご協力をお願い申し上げます。