初代センター長挨拶

「自然災害に国境はない」と言われるとおり、アジア地域では全ての国々において頻繁に地震、台風、洪水、森林火災、干ばつ、土砂災害など、様々な災害が発生し、多くの貴重な生命や膨大な財産が失われています。 国際連合では、1990年代を「国際防災の10年」と定め、国際協調行動を通じて、全世界の自然災害の被害軽減に取組んできました。特に、阪神・淡路大震災を経験した我が国には、震災で得られた教訓を各国に紹介することが重要な国際貢献の一つと認識されています。 アジア防災センターは、この「国際防災の10年」を契機として多国間防災強力の一層の推進を図るため、1998年7月に神戸に設立されました。以来、アジア地域レベルでの多国間防災協力を推進する中心機関として、各国関係機関の防災専門家の交流、防災情報の収集・提供、多国間防災協力に関する調査研究などの活動を行っています。 「国際防災の10年」の締めくくりとなる時期に、アジア各国の総意により本センターを発足させることは、21世紀のアジア地域がより安全で安心して快適な生活が営める豊かな地域へと躍進していくことにつながるものと確信します。

 

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