[書籍紹介]実践!「逃げ地図」ワークショップ

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本書は、地域における避難行動を「可視化」し、住民自身が主体的に防災を考えるための手法として注目されている「逃げ地図」づくりの実践をまとめたものである。

「逃げ地図」とは、災害時に安全に避難できる経路を、時間や距離の観点から整理し、地図上に表現する取り組みである。単なるハザードマップの読解にとどまらず、実際に歩き、考え、議論するプロセスを重視する点に特徴がある。

本書では、ワークショップの進め方やファシリテーションの工夫、参加者の気づきの変化などが具体的に示されている。特に、子どもから高齢者まで幅広い層が参加可能である点や、地域コミュニティの再認識につながる効果は、都市防災の観点からも示唆的である。

また、避難行動を「自分ごと化」する教育的手法としても有効であり、学校教育や地域防災訓練への応用可能性が高い。実践例を通じて、従来の防災啓発の枠を超えた参加型アプローチの重要性が理解できる内容となっている。

防災分野におけるワークショップ設計や、地域主体のリスクコミュニケーションに関心を持つ読者にとって、有用な一冊である。